【2006.11.18 ワインアドバイザーへの道 4】
結局、やはり馴染みのないものを丸覚えというのは、時間も苦痛も伴うもので、フランスをほぼ習得するのに、99年の年頭あたりまでかかってしまった。 その後、他の地域に移ったわけだけれど、フランスのAOCを覚えている最中に、これは白地図を使うと、覚えやすいんじゃないだろうかと、そんなことに気づいて、その後はほぼ、手作りの白地図に書き込みながら、地区名やブドウ品種、AOC名を覚えて行った。 それは国が変わって、フランスから他の地域に移っても、やはり白地図に書き込みながら、色々と覚えていくのが一番効率が良かったように思う。 そのため、結局単語帳を使ったのは、ボルドーの格付けシャトー、ブルゴーニュのクリュと村名、ロワールのAOCまでだった。 先述したように、もともとがカタカナを覚えるのが苦手な性質で、地理を学生時代は選択していたこともあり、地形や気候と一緒にブドウ品種などを覚えるほうが、覚えやすいと言うか、理解しやすい部分もあったのではないかと思う。 この辺りは、本当に人によってさまざまだと思うけれど。 その時の、ノートの画像をアップしたあるので、興味のある方は欄外のリンクからどうぞ。 で、99年の基本技術講習会に参加。ここで初めて、きちんとしたティスティングの仕方、というものを習った。 この当時、ティスティングはコメント式になっていて(これにはおそるべき大どんでん返しがあった)、最初に外観から入って、次に香りで……と、書くべき項目や、その書き方のようなものを教わる。 だが、実際のところ、私はティスティングというのは、本を見つつの見よう見まねしかしておらず、結局自信喪失の講習会であった。 また、その時の他の参加者の中には、ずっとテープレコーダーを回している人たちもいたりして、何もかも始めての私にとっては、何もかもが緊張ずくめの、きわめてストレスフルな講習会でもあった。
*フランスのノートを見る(別ウィンドウで開きます。ちょっと重めなので注意!)
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