ワインと料理
ワインと料理には相性がある、というのは
わりとどこででも言われていることで、
肉には赤ワイン、とか魚には白ワイン、とか
いろいろな話を聞いたことのある方も多いのではないでしょうか?
ここでは、それはホントなのか、そしてもしそうなら、どういう規則性があるのか
そして、目の前にあるワインに、料理を合わせたいと思ったとき、どうすればいいのか、
そう言ったことを、ご紹介したいと思います。
ワインの味わいのページに詳しく述べてありますが
ワインにはさまざまなタイプがあります。
それは色によって、産地によって、そして使われるぶどうによって、
さまざまな味わい、そしてタイプに分かれているのです。
以下におおまかな味の分類、そして該当するワイン、品種名を挙げます。
ワインのタイプ | 味わいと主なぶどう品種 | 代表的な銘柄 |
辛口の白ワイン | 酸味がはっきりとしており、甘味のないタイプです。 後口はさらっとしており、何にでもあわせやすいのが特徴です。 味の濃さによって、しっかり、軽いという分類が出来ます。 ソーヴィニヨンブラン・セミヨン・シャルドネなど |
ボルドーの白、ロワールの辛口ワイン、新世界のシャルドネなど |
中〜 甘口の白ワイン |
柔らかな甘口を持ち、それだけでも飲みやすいのが特徴です。 酸味があるものは、甘さとのバランスで大変飲みやすいワインとなります。 甘さが特に強いものは、デザートワインとなり、別途記載します。 リースリング・ミュラートゥルガゥ・シュナンブラン |
ドイツの白ワイン(全般) 新世界のシュナンブラン・リースリングなど |
重口の赤ワイン | 渋みのしっかりした、コクのあるタイプを、重口と言います。 タンニン(ポリフェノールを主成分とした渋み)の量で、 ワインのボディと呼ばれるものを表現します。 カベルネソーヴィニヨン・ネッビオーロ・ジンファンデルなど |
ボルドーのグランヴァン、ブルゴーニュの各グランクリュ、バローロ、カリフォルニアのブティックワインなど |
軽口の赤ワイン | タンニンの少なく、味わいの軽やかなものをさします。 ガメイ・サンジョベーゼ・バルベラ・マスカットベリーA |
ボジョレー、キャンティ、ニューワールドのバルベラなど |
ロゼワイン | その名のとおり、柔らかなばら色のワインを指します。 味わいも赤ワインと白ワインの中間となり、激しく辛口のもの、や渋いもの、苦いものはありません。 決まった品種はありませんが、フランスのプロバンス地方、カリフォルニアのホワイトジンファンデルなどが有名です。 |
プロヴァンスロゼ、タベルロゼ、ロゼダンジュ、ホワイトジンファンデルなど |
デザートワイン | 甘さが極度に際立ったワインを指します。よく冷やして、食前酒にしたり、食後のディジェスティフとして飲まれることが多いです。 フランスのヴァンドゥナチュレル、世界各国の貴腐ワイン、アイスワインなどがこれに当たります。 |
フランスのソーテルヌ、ヴァンドゥリケール各種、ドイツのアイスヴァイン、トロッケンベーレンアウスレーゼ、カナダのアイスワイン、トカイなど |
ワインと言えばチーズ! 組み合わせとしては、クリーミーな物には軽い赤、ハードタイプはさっぱりしたワインと覚えるといいでしょう。ブルーチーズと甘口ワインも乙な物です。 |
サラダはドレッシングに酢の強いものは、控えましょう。 | ||
生ハムなどのオードブル類にはおおむねさっぱりした白ワインがオススメです。また、シャンパンを始めとした辛口のスパークリングワインという手もあります。 | チキンには味付けと同じ色合いのワインが合います。赤ワイン煮込みには赤ワイン、くりーむ煮込みなら、しっかりした白ワインがいいでしょう。 | ||
お肉には赤ワインとよく言われますが、そのお肉にはローストビーフなどを選びたいものです。タレに赤ワインを入れて煮詰めると、より味わいが豊かになります。 | シーフードには白ワイン、といいますが甲殻類には旨み成分が多いので、香りの豊かな白を選びましょう。 クリームソース仕立てのものなどは、しっかりしたシャルドネなどがオススメです。 |
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パスタ類はソースによってワインも決まります。ミートソースなどは軽めの赤ワイン、オイルソースやクリームソースには白ワインがオススメです。 | お好み焼きの甘辛いお好みソースには軽口の赤、やや甘味のあるロゼがオススメです。 | ||
和食でも牛肉を使ったものなどには赤(軽め)でもおいしくいただけます。が、味付けに砂糖を使用した場合、ドイツの白なども、味わいが合わせやすくなります。 | イカの煮物……無理してワインを合わせることもないのですが、あえて言うなら、左記と同じく、柔らかな味わいのワインを選びましょう。 | ||
つゆで食べると、軽い赤ワインでもおいしいですが、オススメは塩で、さっぱりした白ワインで食べることです。 さわやかな酸味とてんぷらの油が調和します。 |
中華といえばとりあえずロゼがオススメですが、酢豚などの場合しっかりした白ワインもおいしいものです。 | ||
エビチリを始めとした、四川料理は唐辛子が多く使われているため、繊細な味のワインは不向きといえます。 甘味のあるロゼだと、包むようにおいしくいただけます。 |
同じく中華でも、オイスターソースや、XO醤などを使ったしっかりした肉料理なら軽口の赤もオススメです。 |
その他味わいのコツ |
1、素材の色に合わせる→しっかりした色の料理にはしっかりしたワイン
2、素材の力強さにあわせる→力強い(味の濃い)素材には力強いワイン
3、高い料理には高いワイン
4、その土地の料理には、その土地のワイン
5、困ったら最後の手段でロゼかシャンパン
以上を参考に、ワインライフをお楽しみください!!