【2007.3.2 オーストラリア生活8 〜オーストラリア スシ事情】
フィッシュマーケットのスシについては、先に述べたけれど、シドニー市内には本当に多くのスシショップがある。いわゆる日本でいう所のすし屋は多分そんなにないけれど、回転寿司(スシトレイン)もあちこちにあるし、それ以上にあるのが「スシスタンド」だ。 サーティワンなどのアイスクリームショップにある、ガラスのドーム状の冷蔵ケースを思い浮かべて欲しい。その中に日本で言う所の中巻きハーフがずらっと並べてあり、その幅はおおよそ3尺から4尺(90〜120cm)。 一つが1A$から、1.2A$で、日本とそんなに値段は変わらなかった。 こう言ったスシスタンドが、駅にはまず間違いなくあるし、それ以外にもフードコートなどにも、それから普通の商店街の中にも、ほとんどどこにでもあるのだ。 また、回転寿司の店の店頭で、この形でテイクアウト専門で売っている店も多かった。 品揃えは、サーモン、アボカド、BBQ、ツナ(日本で言う鉄火)、エビなど。アボカド以外は日本でも普通にありそうなネタが中心で、これを頼むと、紙の袋に入れて、ショウユをつけてくれる。学校帰りに小腹が空いたときなどに、よく買って帰り、バス停での待ち時間に食べたり、あるいは休憩時間に先生が買ってきて「ちょっとスシタイムをくれ」と言って、ぱくっと食べてから授業に入る、などあれこれと思い出がある。 シドニー滞在中にほとんど日本食が恋しくならなかったのは(例外は、インスタントラーメンである)、おそらくこのスシスタンドのおかげではないかと思う。 なぜこのタイプの店がシドニー(オーストラリア全土かも知れないが、よく分からない)に多いのかと考えると、一つはやっぱりフィッシュマーケットをはじめとして、魚介類が食卓にのぼる機会が多い土地柄だからではないだろうか。 それに加えてヘルシーなイメージもあるし、スシスタンドだと気軽に食べられて、それらの相乗効果がスシスタンドの山を作っているのだと思う。
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