【2007.2.13 オーストラリア生活3 〜パブ】
オーストラリアの生活、それも学校生活の中で、ひしひしと酒文化の違いを感じたのが、パブだった。オーストラリアはその文化の根本をイギリス文化においており、このパブもその流れを汲むものである。 そのことを知っていた私は、滞豪中にぜひ一度行ってみたいと思っていた。そしてその機会はあっけなく、フルタイムの授業が始まって一週間で訪れた。 いわゆる「課外授業」の時間が、週に一回、水曜日の午後にある。ここで、スポーツが催されたり、「チャット」があったりするのだが、このチャットの開催場所が学校のすぐ近くのパブだった。 もちろん未成年者には飲ませないけれど(黙って飲んでいるものも居たようだが)ソフトドリンクもあるし、大体がおおらかな土地柄で、日本でいう所の「喫茶店でだべる」という感じで、教師と生徒がビールを酌み交わしながらおしゃべりをするのである。 そのパブは、もうずっと長らくその学校のチャットで使用しているところで、店のスタッフも慣れたもので、私たちのつたない英語を聞き取り、ビールを入れてくれた。 そのビールを持って階上へと上がり、晴れていればテラスになっているようなところへ出て、雨が降っていれば個室のようになったスペースで、のんびりとおしゃべりを楽しむのがいつものコースだった。 学校の行事の一環としてパブを利用する、というのは環境の違いはあれど、日本では見ないことだと思う。その当時のお気に入りは「ジェイムズスクエア」というアンバービールだった。今でも時に懐かしく思い出すのだが、日本では手に入れられないようで、それを残念に思う。
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