【2007.2.2 職業訓練校とその後】
この時期、職業訓練校のパソコンのコースに入学し、とりあえず最低限の基礎的なことを学ぶことが出来たのは、その後の私にとって、大きな幸いだった。 最初の一ヶ月間は、本当に本当の基礎コースで、知らないことはないほどの初歩的な内容だったが、2ヶ月目からはエクセルやパワーポイント、ワード、CADなど、数多くの比較的普及しているソフトを学んでいく。また最後の方になってからは、LANの仕組みなど、後の仕事に役立つことも多かった。 また、上で述べたように、特に最初の時期は、内容的にかなり余裕があったため、授業を受けつつも「この先どうしよう」「どんなことがしたいんだろう」「どういう方向へ進もうか」と考える時間は山ほどあった。 この時期、ノートの片隅にはやってみたいことや、取ってみたい資格、あるいはチャレンジすると面白そうなこと、等々、かなり色々書き込んでは、それを検討していた。 しかし、これに賭けてみようというほどの「確実な何か」はなかなか見つからないままだった。 その中で、一つどうしても自分の中にあったのが「英語を話せるようになりたい」というものだった。酒販に居たときに、外国のお客様の接客の最中、言いたいことは分かっているのだが、英語が話せないためにそれをうまく説明できず、結果、きちんと接客できなかった経験があり、その時のことがずっと尾を引いていた。 自分の取り柄といえば小売の経験しかないし、また、今回の学校の内容を思ったときに、この内容だけを武器に、パソコン関係の仕事を探すのはきわめて難しいように思えた。 そこで学校を卒業してからしばらくはアルバイトを掛け持ちし、お金を貯め、翌年オーストラリアへの短期語学留学へ出発したのだった。
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