【2006.12.19 退職 そしてアメリカ周遊の旅 1】
私の最終出勤から遅れること一月半、私の夫も同じく仕事を辞めた。念願の、アメリカ一周旅行をする機会は今しかない、と思ったことや、当時の職場に不安を感じていたことが重なった結果だった。 私が辞めると決意したときにそのことを聞かされた。最初は少し驚いたけれど、結婚以来何度も海外には行っていたし、この規模での旅行と言うのは、よほど覚悟とタイミングが合わなければ、行くこともないと思ったので、反対する理由もなかった。 また、それなりに勤続していたので、退職金もそれなりにあったし、損害保険の還付金もいくらかあったし、貯蓄もあった。そこで夫婦二人のアメリカ行きが決定したのだった。帰ってきてからの生活のことなどへの不安もないではなかったが、それはなんとかなる、と思っていた。(事実、出発までには次の職は二人とも見つけることが出来た) 出発は地元を5月の28日。そこから国内を移動し、翌日成田空港から出国。帰国は7月の4日に日本着、地元へは6日に到着。合計で40日間3ヶ国、周った都市はごくわずかなものを含めて18都市に及ぶ長旅だった。 この旅行の目的は夫の趣味であるところのハードロックカフェ(HRC)を周ることと、私の趣味であるところのワインの産地をめぐる、というものだった。また、それ以前に東海岸のスーパーマーケットを一日周ったことがあり、そういった「多少は仕事の参考になるかも」という勉強をしたいな、という気持ちもあった。 生活も、気候も違うアメリカという国に、ろくに言葉も話せない二人で行くことに、まったく不安はなかったと言えば嘘になるけれど、それ以上に自分自身の中で何か得られたら、という思いと、今しか行けないという気持ちで日本を出発したのだった。 道程の詳しいものは旅行記にアップしているので、ここでは主にワイン他、お酒にまつわる話を思い出すままにつづろうと思う。
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