【2006.12.12 ワインアドバイザーへの道 9】
さてそうこうするうちにも、試験は迫ってくるが、今回は一次試験がないので、その分多少は気が楽だった。とはいえ、今回落ちてしまえば来年はもう一回一次試験からやり直しなので、とにかく二次で点を取るための対策を考える。 夏に基本技術講習会へと行き、結構いいワインも出るみたいだぞ、ということで、その辺りのワインも調達し、飲んでいかないといけない。そういうワインは当然高価なので、懐も痛かった。 この頃にお世話になったのが、京都のワイングロッサリーの西村さんである。私が落ちた99年のワインアドバイザーに合格しておられ、ネットでも多少相談に乗っていただいたし、またお店にもお邪魔して、あれこれとアドバイスをいただいた。 今でも本当に感謝している。 また、二次試験の際に、意外と忘れがちなのが口頭試問である。99年に関して言えば、すでに口頭試問で大分パニック状態に陥っていた部分も否めない。とはいえ、その時の経験から、口頭試問のうちいくらかは、テキストには載っていないものの、基本技術講習会でさらりと触れた内容にまつわるものが何点かあったのを覚えていたので、口頭試問対策として、基本技術講習会の際のノートをもう一度丹念に読み直し、その中で少しでもひっかかりを感じる(すなわち、あ、これって何だっけ、と感じるもの)ものは詳しく調べてノートに追加をしたり、ということを行なった。 また直前には昨年の試験と同様の、マークシートを意識した項目を選択する形でのティスティングも行い、自分なりに「やるべきことはやった」と言える状態で試験に臨むことが出来たと思う。もちろん、もっと時間があれば、もっと出来ていたことはあると思うが、仕事をやりながらの勉強としては、あれが限界だったと思う。 そして、無事二次試験に合格し、10月の上旬、鳥取西部地震の前日、私は合格通知を受け取ることが出来たのだった。
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