【2006.12.11 ワインアドバイザーへの道 8】
(前からの続き)さて、この時のティスティングのポイント。4・5種類が望ましいのだが、その中に一種類か二種類、同じセパージュのワインを入れておくこと。(ワンペアかツーペアという意味。同じワインではなく、違うけれどセパージュが同じワイン) で、銘柄の推測をした後に、当然これとこれは同じセパージュということが分かるのだが、そこで今度は「本当にこれとこれは同じセパージュか」ということを再度確認するのだ。これは算数の「検算」みたいなものかな、と思う。 その時にも、いわゆる「セパージュの特徴」を思い出し、それに当てはまっているかどうか、それを確認していく。そうすると逆に、この二つはどっちもカベルネで、じゃ、スグリっていうのはこんな感じのにおいかな、ということで課題の二つ目である「その要素は、本当にその言葉で合っているのか」という所がつかめて来るのではないかと思う。 で、これでファイナルアンサーということになった段階で、袋から瓶をだし、グラスの底の付箋紙を確認し、合っているかどうか、が結果発表ということになる。 一回にティスティングするのは、普通にグラス一杯がいいところなので、当然栓の開いたワインが山ほど出来ることになる。そのため保存用の真空栓も、10個近く使用していた。味が変わってしまったら、記憶が混乱するので、この真空栓も必需品だと思う。 ただ、実際のところやっぱりこれには限界を感じて、結局2000年の新年に「ネ・デュ・ヴァン」(赤・白)を買ってしまった。これは結構高価なものだけれど、これもワインと同じようにラベルを隠して「香りの当てっこ」をすると、意外といい訓練になった。 フランボワーズとチェリー、カシス辺りは、分かって嗅いでいるから分かるのであって、分からずに嗅げば何が何やらさっぱり分からん、ということも分かった。 また、試験対策として、このネ・デュ・ヴァンを買った後くらいから、香りの要素をとにかく抜き出す、ということもやっていった。上のティスティングと違い、これは2種類くらいをとにかくしつこく追及するのである。 それはティスティングコメントという形で記録していった。欄外のリンクにその当時のノートをアップしたので、もし興味がある方はどうぞ。 また、色に関して言えば「マイケルブロードベントのワインテースティング」と言う本を参考にして、チェックしていくことが出来た。少なくとも、色に関して言えば写真で十分に分かる部分が大きいので、これでよかったと思う。
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