【2006.12.3 ワインアドバイザーへの道 7】
さてそんな風にして、二年目の挑戦を始めた私が、まず最初に考えたことは「どうやったら一人でティスティングの勉強が出来るだろうか」ということだった。 試験の配分から言って、香りの比率はかなり高い。 しかし、実際に一人でやっていて、香りの違いというものがどこまで分かるのだろうか、というのは大きな疑問だった。また、その前に「チェリーのような」とか「たるの香り」などと言っているけれど、「私がそうと思っているもの」は「本当にその香り」なのだろうか、ということも、大きな疑問だった。 そこでまず、1、セパージュが分かる 2、その要素が分かる という順番でマスターして行こうと決めた。セパージュごとの特徴というのはテキストには書いてある。セパージュが完璧に分かるようになれば、そのときにはそのセパージュの特徴をほぼ判読できているようになっているのではないかと考えたのだった。 その時のやり方をざっと説明する。 まずは布袋を用意する。布袋は中が見えないようになっていて、まちがあり、中にワインを入れたまま、立てておくことが出来る。そしてその袋は(最大で5枚使ったが)1から5までの番号が振ってある、というものだ。 それから、付箋紙を用意。それにも1〜5までを振っておき、グラスの底に貼り付ける。で、1のボトルは1のグラスに、と言う風に注いでいく。この時点では袋に入れておかなくても良い。で、注ぎ終わった後、袋にそれぞれ入れる。 目の前の5種類のワインが入ったグラスをシャッフルし、どれがどれだったか記憶がなくなるまでかき混ぜる(中身をではなく、グラスをである。念のため)。 で、ティスティング。 このとき、グラスをB4からA3くらいの白い紙の上に置いてやると、何かと都合が良い。自分で注いでいるわけだから、当然銘柄は分かっているので、その銘柄をグラスの脇に書き込み、なぜそう思ったか等を、その紙に書き込んでいくのだ。(つづく)
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