【2006.11.10 ワインアドバイザーへの道 2】
さて、その一次試験対策の勉強だが、最初にやったのは、ワイン関連の資料を集めることだった。 当事メルシャンにワインの通信教育があり、さっそくそれを申し込んだ。それで届いたテキスト(とは言え、それは秋以降だった)。それから、手当たり次第にワインの入門書など。 仕事柄出張も多く、日帰りだと難しかったが、一泊の大阪出張などがあれば、大阪梅田の紀伊国屋で、ワインと名のつく本をかたっぱしから読み比べては、とっつきやすそうなものを買って帰った。 この当時買った本は、今でもきちんと我が家の本棚にあるけれど、まぁ本当になんの節操も無く(節操というよりは、真ん中に通ったものがない)よくこんなに買ったものだよなぁ、と見るたびに思う。 が、実際のところ、バイヤーの職について、まだ一年にも満たない時期であり、仕事を習得するのに手一杯で、本やテキストだけが部屋の中に積まれていく状態だった。 一方、一次の勉強をせねば、というものの、合格すれば二次試験があるわけで、ティスティングの準備もしないといけない、ということで、最初にやったのが(というよりも、少しでもこの道を志したことのある人は、おそらく誰でもやるだろう)「とにかく飲む」というものだった。 最初に勉強を始めたときには、ACボルドーとACメドックの違い(味はもとより意味も含めて)が分かるどころか、そもそもAC自体が何なのかも良くわかっていなかった状態だった。 ボルドーの五大シャトーは名前くらい知っていた。でも、それは雲の上の存在だった。ボルドーやブルゴーニュという名も知っていた。でも、それは雑学の範囲でしかなく、フランスの地方だという程度の認識だった。 そんな状態から、私のワインの勉強は始まったのだった。
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