【2006.11.7 ワインアドバイザーへの道1】
こうして、ワインアドバイザーを知り、そしてそれについての情報をやっとかき集め(どこが主宰しているかも知らなかった。重ねて言うけれど、ネットもまだの頃である)、ワインアドバイザーの勉強というものの取っ掛かりが見えたのが、1998年の夏前の頃のことだった。 どこから知ったかといえば、商談をしていたとき、当時の協和発酵のセールスの方が「ワインが好きなら資格に挑戦してみてはどうですか」と「ワインアドバイザー呼称制度認定試験講習会(名前は微妙に違うかも知れない。ソムリエ協会の、夏前にある二日間の講習会の案内だ)」の紙を持ってきてくれたことだった。 もちろん彼は、私がワインを志した最初のきっかけである「ワインアドバイザーになれば云々」の話は知らなかったはずである。ただ、協和発酵の社内でもワインへの取り組みを強めており、社内の勉強会などがあったらしく、そのときの参考として、その紙を持ってきてくれたのだった。 残念ながら、それはあまりにも締め切りが間近に迫っており、しかも一番近い開催地は大阪で、当時の仕事を二日間空け、自腹で大阪に行く(しかも講習会費用もかかる)のは結局無理だった。 ただ、その紙のおかげで、ワインアドバイザーが「日本ソムリエ協会」という所の主宰であり、それを取るには勉強ももとより、何かにつけてお金もかかる、という現実を知ることになった。 講習会は無理だったものの、ソムリエ協会に資料を請求し、入会もし、ここでやっと受験勉強が始まることになった。 とはいえ、受験勉強と言っても、これがまた、一筋縄ではいかない。 いかんせん、山陰の、まだワインブームもソムリエブームも起きていない時代のことで、何から手をつけていいかも分からなかったのだ。 試験の内容は、一次試験が筆記。二次試験が口頭試問とティスティングとなっている。一次試験に合格した人だけが、二次試験を受けることが出来、また一次に受かっても、二次で落ちた人は、翌年に限って一次が免除される、という仕組みになっていた。 まずはとにかく、一次、すなわち筆記試験の対策から取り掛かることにした。
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