【2006.11.1 お酒との出会い 4 社会人編 2】
一つ前の記事でも書いたように、社会人になってすぐ、新しいお店の立ち上げを経験することが出来た。 職場の先輩には、新店を一年に二回経験したら、どんなに若い人でも総白髪になるよ、と脅かされつつの、初めての転勤だった。 とは言え、その転勤先は、私が大学時代を過ごした場所で、私の気分的には「帰る」という気がしないでもなかった異動だった。そこで、「菓子」の特化した売り場の担当者ということで、私は初めての「店舗」を経験することになった。 新店で、かなりの大きさの店舗だったということもあり、地元の反発は少なくなかったように記憶しているし、そして実際、最初の数年は、まさしく「戦い」というにふさわしい数字だったことを覚えている。 また、初めての経験だらけで、何度も泣いたり、あるいは叱られてしょげたりしていた。その一方で、今でも貴重な記憶になっている、数多くの経験や多くの出会いをすることが出来た。 そんな中、本来私は一年で本社の事業部に帰ることになっていたのだが、結局個人的事情でその地に残ることになった。もちろんあれこれと悩んだけれど、結局決めた。 そして残ることが決まった段階で、菓子のバイヤーという役職を得ることになった。 このドタバタでは、周りの多くの方に迷惑や心配をかけたので「やりたい仕事」のあれこれを言っている場合ではなく、「自分に出来ることならなんでもやります」という気持ちだった。 新店の、それも特殊な売り場しか経験のない私に「バイヤー」というのは、これはかなり重責で、この間も、実のところかなり多くの方に迷惑をかけていたんだろうなと、今でも思う。 結局、このバイヤーもあれこれの事情で半年しか持たず、再び店舗勤務に戻った。店舗勤務の当初はお酒を少しだけ担当していたのだが、あっというまに、お酒は組織変更のため、私の手元をすり抜けて行った。 こうして、私とお酒のニアミスはまだまだ続いて行った。
Essay Topへ